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任期満了に伴う金沢市長選（１１月２１日告示、同２８日投開票）で、新人で元鮮魚小売業の沖野正憲氏（６３）が２２日、無所属での立候補を表明した。沖野氏は出馬理由について「民主主義の基本に立ち戻り、地方政治に市民が参加することが大事だ」と話している。
　沖野氏は金沢市出身。関西学院大を卒業後、大阪府内の製造業社勤務などを経て現在は無職。植樹などの環境活動に力を入れ、市長報酬の返上などに取り組むとしている

( 2010-10-31 )

■ 路面電車：歴史を今に　模型や写真展示−−金沢の博物館

約４０年前まで金沢市内を走っていた路面電車「北陸鉄道金沢市内線」などを紹介する「思い出の市電・バス」展が、金沢市飛梅町の金沢くらしの博物館で開かれている。市民から提供された模型や写真など約２２０点を展示。１２月５日まで。入場無料。
　同館には市民から寄付された資料約２万点があるが、暮らしの重要な一面を担う交通機関に関する資料に乏しく、提供を呼びかけ、初の展示が実現した。
　同線は１９１９年に運行を始め、市中心部で市民の足として活躍したが、マイカーの普及による利用者の減少から６７年２月１０日、廃線となった。
　会場では、実際に使われた電車のプレートや制服、当時と現在を比較した市内各地の写真のほか、路面電車を撮影した映像も見られる。同館の東條さやかさんは「当時を知る人たちには懐かしんでもらいたい。若い人には金沢にも路面電車があったことを知ってほしい」と話していた

( 2010-10-31 )

■ 金沢の自動車リサイクル会社、自社畑で生産した野菜を販売

自動車リサイクル業の会宝産業（金沢市東蚊爪、TEL 076-237-5133）が、自社の畑「会宝農園」（宝達志水町）で生産した野菜の販売を行っている。（金沢経済新聞）

　同社が農業への取り組みを始めたの理由について、日本の食糧自給率が約40％という中で「将来、もし食料危機を迎えても社員が食べる物を確保するため」「日本の農業復活のため」、さらに「定年後も社員が働ける第2の仕事場を作るため」と話すのは農業事業部統括の坂井茂夫さん。もともとエンジニアだった坂井さん自身も同社で定年を迎えた現在、同事業部で指揮を執る。

　当初は、本業の自動車リサイクルによる廃油を「廃油ヒーター」として活用し、農産物の販売支援を軸に計画を進めていた。その後、限界集落での高齢化による農業人口減少の問題を抱える同町のニーズとマッチし、昨年から自社畑「会宝農園」で米と野菜の生産を始めた。同畑で生産される野菜は無農薬にこだわり、今年7月に初収穫、社内で販売を始めた。社内アンケートにより「宝マークの宝志野菜」とネーミングされたナス、カボチャ、トマト、三尺ささげ、大根などの野菜は「ほとんどが売り切れる」状況だという。同事業のため、4月に入社した同町出身で農業経験者の元屋さんによる、野菜を使った「おすすめレシピ」も好評だ。

　9月からは社外への販売も開始。現在は十分な数量を確保できるよう体制を整えている段階で、試験的な販売として全野菜を一律1パック100円で販売する。坂井さんは「今後も野菜一つひとつに心を込め大切に育てていきたい。安定した供給ができる体制が整えば販売網を拡大し、手作り野菜を多くの人に味わってもらいたい」と話す。

　販売方法は、毎週月曜・木曜13時に同社サイト（スタッフのブログコーナー）で販売品目を掲載し注文を受け付ける（13時30分まで）。商品は、翌日12時までに同社で引き渡す。注文と問い合わせは担当の松本さん（TEL 076-237-5133）まで。

( 2010-10-31 )

■ 無電柱化：金沢市、ＮＴＴと協定　最大９割のコスト削減

金沢市は２５日、既存の地下電線管路を活用した無電柱化の推進のため、ＮＴＴ西日本金沢支店など関連３社と基本協定を結んだ。同支店などが地中約１メートルに埋設した通信管路の空きスペースに電線を埋め込む取り組み。新たな道路工事が必要なく、最大約９割のコスト削減が期待できる。
　協定を結んだのはＮＴＴ西日本金沢支店▽ＮＴＴコミュニケーションズ▽ＮＴＴインフラネット北陸支店−−の３社。インフラネットが委託契約の事務作業を行い、市はＮＴＴ西日本・コミュニケーションズ所有の管路を譲り受けることが可能になる。市無電柱化推進室によると、第１号工事は来年度、同市寺町３の「桜坂」周辺（約２００メートル）で取り組む予定という。
　市の無電柱化事業は文化的な景観整備の柱。８６年から金沢城や片町、香林坊周辺などで進めてきた。しかし、１メートル１００万〜１２０万円にも及ぶ高額な工事費用がネックとなり、中心市街地の市道に限っても８％で工事が済んでいるにすぎない。
　ＮＴＴ西日本の森英俊・金沢支店長は「ストックの有効活用は今となっては基本。少しずつではあるが協力していきたい」と話した

( 2010-10-31 )

■ 選挙：金沢市長選　公明支部、山出氏支持へ　県本部は自主投票

任期満了に伴う金沢市長選（１１月２１日告示、同２８日投開票）で、公明党金沢総支部は２５日、６選出馬を表明した現職の山出保氏（７８）を支持する方針を決めた。
　この日あった同支部幹事会で決定。県本部は自主投票とする方針。党本部は推薦を３選までと定めており、県本部代表の庄源一県議は「ルールに基づいたぎりぎりの範囲の対応だ」としている。
　同党に対しては、立候補を表明した山出氏と金沢市議の山野之義氏（４８）が推薦を要請。庄源県議は「（山出氏の）行政手腕と人柄、金沢市にかける思いを評価した」と説明。山野氏については「評価はしているが、市民からの声があがって来ていない」と述べた

( 2010-10-31 )

■ 金沢市議政調費：９２７万円返還求め提訴

金沢市議会の０８年度の政務調査費に関する住民監査請求の結果を不服として、市民オンブズマン石川（林木則夫代表幹事）は２７日、山出保市長に対して２８市議に総額９２７万９５４７円の返還を求めるよう訴える住民訴訟を金沢地裁に起こした。
　訴状によると、市は議員の調査研究に必要な経費として１人あたり計１６２万円の政調費を交付。しかし、議員本人や親族が所有する物件を借りて事務諸費を計上しているなどとして、違法な支出にあたると主張。さらに、実際に支出された人件費が調査研究活動を補助するためのものかどうか不明だとしている

( 2010-10-31 )

■ 金沢の死体遺棄：段ボールに遺体放置の女を起訴

同居する男性の遺体を段ボール箱に入れたまま放置したとして、金沢地検は２６日、金沢市入江１、無職、近江敏江容疑者（４８）を死体遺棄の罪で起訴した。
　起訴状などによると、近江被告は昨年１０月７日ごろ、自宅アパート和室で段ボール箱に内縁の夫の細川重二さん（当時６３歳）の遺体を入れ、セメントを流し込んで放置したとされる。
　同地検によると、細川さんには動脈硬化など持病があった。においを消すため箱に入れセメントを流し込んだという

( 2010-10-31 )

■ 討論会：「就活」本音ぶつける　大学生が国会議員と−−金沢

◇既卒者にチャンスを
　「内定切り」や就職活動の早期化など、リーマン・ショック以降の世界的不況でますます難しくなっている大学生の就職問題について、大学生と国会議員の討論会「言いたい！聞きたい！　今ドキ大学生ＶＳ政治家」が１６日、金沢市広坂２の県立生涯学習センターであった。【松井豊】
　金沢大経済学類の碇山洋教授の研究室に所属する学生有志の主催。馳浩（自民・衆）、阿部知子（社民・衆）、柴田巧（みんな・参）、宮本岳志（共産・衆）の４議員を相手に、約３０人の大学生が「就活」を巡る本音をぶつけた。
　討論会では、３年次から就職活動が始まり、内定が得られなければ留年してさらに活動を続けるなど、就職活動の長期化が問題に。男子学生（４年）は「７０年代と比べ大卒が増え、既卒者の就職が厳しくなっている。新卒での就活が失敗しても社会的に許容される仕組みが必要では」と疑問を呈した。
　これに対し、国会議員側は「就職できなかった新卒者を落ちこぼれとしない、再チャレンジできる社会をつくることが大事」などと応えていた。

( 2010-10-24 )

■ 全国醤油サミット：醤油で交流、文化を発信　金沢で

◇生産地域、メーカー
　しょうゆ生産の盛んな全国１１市町やメーカーが参加し、その魅力を考える催しが２３、２４日、金沢市で開かれる。全国醤油産地市町村協議会などが主催する「全国醤油（しょうゆ）サミットｉｎ醤油のふるさと金沢・大野」。「しょうゆ」を共通のキーワードに、個性的な文化の発信を狙う。【宮嶋梓帆】
　０７年以来、今年で４回目。千葉県野田市や銚子市、香川県の小豆島など「しょうゆ」で有名な地域が一堂に会し、文化の発信、まちおこしの意見交換の場として定着している。
　しょうゆ造りは鎌倉時代、今回も参加する和歌山県湯浅町で始まったとされ、金沢市大野地区では江戸時代初期に始まった。大企業化が進む中、同地区では現在も約３０軒の業者が伝統の技を守り続けている。大野醤油醸造協業組合の直江茂行理事長は「小さな店が力を合わせて守り続けてきた大野の伝統をＰＲできれば」と話している。
　サミットでは２３日、大野地区の地元小学校の児童が１０カ月間のしょうゆ造り体験を発表。２４日は地区一帯で組合主催の「第２２回大野こまちなみフェスタ」。しょうゆ・みその即売会や工場見学があり、県調理師専門学校が考案した地元料理が振る舞われる。問い合わせは市ものづくり産業支援課（０７６・２２０・２２０５）。

( 2010-10-24 )

■ 「金澤月見光路」−金沢市中心部の夜を照明オブジェで演出

金沢市中心部の夜を明かりで演出する「金澤月見光路（こうろ）」が9月17日、広坂で開催され、広坂商店街や金沢市役所前広場、しいのき迎賓館、金沢21世紀美術館周辺に2千基の照明オブジェが並べられた。（金沢経済新聞）

　「金澤月見光路」は金沢工業大学が地域貢献プログラムの一環として企画。7回目を迎えた今年は、同大の学生に加え、菊川町、新竪町、馬場の各小学校、馬場幼稚園の児童・園児が製作に協力した。

初めて会場となったしいのき迎賓館では、新作6作品がお披露目された。ヒマワリの花をかたどった大小のオブジェ1,100基を組み合わせたものや、芝生の上を飛ぶホタルをイメージしたかご型のもの、かまくらを思わせるドーム型のものなどがあり、「光の遊園地」のようなイメージを創出。淡く柔らかな光が幻想的な雰囲気を作り上げ、訪れた親子連れやカップルらは心地よい風を感じながら夜の散歩を楽しんだ。

　18日20時からは、石浦神社で「あかりウエディングショー」が行われ、照明オブジェが照らすステージで婚礼衣装とウエディングドレスの新作が披露された。

( 2010-10-24 )

■ 女性殺人遺体遺棄：もみあって死亡　弁護側、被告の殺意否認

金沢市内の山中で女性の切断遺体の入ったスーツケースが見つかった事件で、殺人と死体損壊・遺棄の罪に問われた金沢市安江町、無職、飯沼精一被告（６０）の第２回公判前整理手続きが２０日、金沢地裁（神坂尚裁判長）であった。「殺意はなかった」と主張する弁護側が手続き後、金銭トラブルなど事件の経緯や主張を明らかにした。
　起訴状によると、飯沼被告は昨年１０月６日ごろ、市内に止めた軽ワゴン車内で、韓国人女性（当時３２歳）の首を絞め殺害。頭部を切断し、遺体をスーツケースに詰めて山中に捨てた、とされる。
　弁護側によると、飯沼被告は０９年７月に女性と知り合い、何度か会ううちに金銭を要求された。事件当時も金銭でもめていた。女性が知人に電話するのを防ごうとしたところ、騒いだため左手で口をふさいだ。しかし、抵抗され女性の首に腕がかかり、そのまま１分弱程度もみ合ったところ、死亡したという。
　検察側は窒息死と考えられるとし、「死亡するまで首を絞めつけている。状況から殺意がある」と主張。弁護側は「弱い力、短い時間で首に圧力が加わり死亡することもあり、被告は携帯電話を取ろうとしただけ」と反論している

( 2010-10-24 )

■ 金沢市長選　黒崎氏が出馬表明　共産党地区委員長、無所属で

任期満了に伴う金沢市長選（１１月２１日告示、同２８日投開票）で、共産党金沢地区委員長で新人の黒崎清則氏（６２）が２０日、立候補を表明した。同地区委員会などで構成する「市民本位の金沢市政をつくる会」が擁立。同党県委員会が推薦し、無所属で出馬する。黒崎氏は「住民目線で暮らしをつくる市政を訴えていく」としている。
　黒崎氏は七尾市出身。羽咋工業高を卒業後、東京都庁に勤務。同党県委員会常任委員、能登地区委員長を経て０９年１２月から金沢地区委員長。
　金沢市内で記者会見した黒崎氏は「山出市政は大型開発が中心。長引く不況の中、市政は市民の暮らしに目を向けた防波堤の役割を果たすべきだ」と主張。重要政策として、ＪＲ金沢駅西口広場など整備事業の中止▽市長の退職金の廃止▽国民健康保険料の１世帯当たり年間１万円の引き下げ−−などを掲げている。
　市長選では、現職の山出保氏（７８）、金沢市議で新人の山野之義氏（４８）が出馬を表明している

( 2010-10-24 )

■ 「金沢JAZZ STREET」開幕−金沢の街中にジャズの響き

金沢市内に全国のジャズバンドが集まり演奏を披露するイベント「金沢JAZZ　STREET2010」が9月18日〜20日に開催され、市内中心部に軽快な音楽が響き渡った。（金沢経済新聞）

　2回目となる今年は、市内中心部の屋外やホール29カ所で150のコンサートとトークショーが行われた。出演したのは、実行委員会が招待した世界のトップ・アーティストと全国のアマチュアバンド、学生ビッグバンドなど約80団体。

　初日の18日は、香林坊アトリオ広場や近江町市場、尾山神社、JR金沢駅東広場・もてなしドームなど20カ所で無料の「まちかど・ジャズライブ」が行われ、アマチュアバンドや学生バンドが出演。このうち、しいのき迎賓館では国立音楽大学の「ニュー・タイド・ジャズ・オーケストラ」が「イン・トゥ・ザ・スカイ」「ランディ」など7曲を披露した。コンサートマスターの同大3年、森本雄也さんは「東京と違って金沢は自然が多く、きれいな町。緑の中で気持ちよく演奏できた」と満足そうに話した。

　今年初めて会場に加わった旧本多家庭園「松風閣庭園」では、仮設ステージでプロバンドの「篠崎アヤwithストリングス」が「スターダスト」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を魅惑的な声で歌い上げた。ボーカルの篠崎さんは「ストリングスの音が自然とマッチして、普段のライブハウスとは違う雰囲気を味わえた。神聖な気持ちにさせていただいた」と笑顔をみせた。

　翌19日は、ひがし茶屋街の茶屋「懐華樓（かいかろう）」でもステージが行われた。

( 2010-10-24 )

■ ねんりんピック：「心に残る１ページに」−−開幕

高齢者のスポーツと文化の祭典「第２３回全国健康福祉祭いしかわ大会」（ねんりんピック石川）が９日、金沢市の西部緑地公園陸上競技場で開幕。雨の中行われた総合開会式には、約２万１３００人が参加し、常陸宮ご夫妻も出席された。全国の選手団約９３００人が名産品などを手に、笑顔で入場行進した。
　同市の山出保市長が「明るく笑顔の輪を広げる大会に」と開会宣言。公募で選ばれた同市の泉和子さん（７７）と野々市町の山口直さん（７２）が、観客の拍手に包まれる中、それぞれ親子３代でたいまつをつなぎ、炬火（きょか）点火した。
　常陸宮さまは「いつまでも生き生きと活躍できる社会が築かれることを期待してやみません」と話された。金沢市の村山和夫さん（６６）と妻加奈子さん（６５）が「心の１ページに残る大会にする」と選手宣誓した。
　大会は１２日まで県内１３市町で、テニス、水泳、将棋など２４種目が行われる

( 2010-10-17 )

■ リサイクル図書館：“物々交換”で読書満喫−金沢・竪町商店街

◇リピーター定着を期待
　“物々交換”で読書の秋を満喫して−−。金沢市片町１の竪町商店街内にある「タテマチ大学」で、リサイクル図書館「タテマチ文庫」が始まった。本を持ち込んだときにもらえる「ポイント」をためて、別の本を手に入れる。タテマチ大学では、衣料品店の多い同商店街には珍しい「本」で、リピーターの定着を期待する。【松井豊】
　同大学は、著名人や職人を招き、市民に自主的な学びの場を提供してきた。その一角のこぢんまりしたスペースに、文学作品や芸術関連本など１５００冊が並ぶ同文庫が８日、オープンした。
　古書を引き取る際に「ポイント」を進呈。一定のポイントがたまれば、別の本を手に入れることができる仕組み。芸術、ノンフィクション、歴史・地理分野が３ポイント、経済、政治、時事分野は１ポイントなど。
　さらに本を入手する時は１冊最高２０ポイントなど、引き取りより高めに設定。安易な交換を少なくして質の高い本を書棚に多く残す効果を狙っている。
　今年８月、厚生労働省の民間提案型雇用創出事業に選ばれ、引き取り時の出張費用などは補助金で賄うという。文庫の責任者、米山宏さん（３９）は「版を重ねた本は古本屋では引き取ってくれなかったりするので、ぜひ家で眠っている本を持ち寄って」と話している。

( 2010-10-17 )

■ 金沢のホテルで「キッズフォトコンテスト」

ANAクラウンプラザホテル金沢（金沢市昭和町）が行う「キッズフォトコンテスト」で現在、子どもが撮影した家族の写真を募集している。（金沢経済新聞）

　北陸3県に在住する子どもが「家族」をテーマに撮影した応募作品の中から入賞作品を決める同コンテスト。家族とのきずなや家族と過ごす楽しい時間など、子どもならではの視点で撮影した作品を募っている。

　募集は「園児の部」「小学生の部」の2部門とし、入賞者には11月3日の表彰式で賞品（大賞＝同ホテル宿泊券とレストラン利用券5万円分、次賞＝同2万円分）を贈る。入賞作品は同ホテルロビーに展示するほか、全応募作品を同ホテルのスペシャルサイトに掲載する。

　同ホテルのマーケティング・商品企画担当の宮嶋佳代さんは「写真を撮るという行為を通じて、お子さんが家族を見る時間、共に過ごす時間が増えれば」と話す。

　同ホテルのサイトで1人2点まで応募を受け付ける。応募締め切りは10月20日。問い合わせは同ホテルキッズフォトコンテスト係（TEL 076-224-9822）まで。

( 2010-10-17 )

■ 大東亜聖戦副碑：「歴史認識ゆがめる」　平和団体、撤去申し入れ

太平洋戦争は「アジアの民衆を解放した聖戦だった」として、金沢市内に「大東亜聖戦大碑」を建てた金沢市のグループが、同市の平和団体が反対する中、計画通り１１日、隣接地で「副碑」の落慶記念式典を開いた。平和団体は１２日、「公共性の強い場所に歴史認識をゆがめる碑を建てることは表現の自由のはき違え」と改めて撤去を申し入れた。【松井豊】
　建立したのは「大東亜聖戦大碑護持会」（田母神俊雄会長）。「副碑」は、石川護国神社（同市石引４）に００年に建てた「大碑」の隣にあり、大碑に文語調で刻んだ「太平洋戦争は白人支配からのアジア解放戦争だった」との史観を、副碑では分かりやすい口語調にした。同会は「侵略戦争という誤った認識を正す」としている。
　建立場所は県条例で建築規制をする「風致地区」に当たるが、市景観政策課は「対象は建物の形や色など。中身までは踏み込めない」という。
　これに対し、反対を続けてきた平和団体「聖戦大碑撤去の会」（金沢市）は１２日、県庁で記者会見。共同代表の鶴園裕・金沢大教授は「建立場所は外国人観光客が多い。中国や韓国などアジアの人からすれば、碑文の内容は通用しない。表現の自由を掲げれば何をしてもいいのか」と語った。同会は撤去を目指し、市景観審議会で副碑を審議の対象とするよう申し入れている。

( 2010-10-17 )

■ 金沢市長選　自民支部２人推薦　現職・山出氏と山野市議

任期満了に伴う金沢市長選（１１月２１日告示、同２８日投開票）で、自民党県連金沢支部は１１日に開いた役員会で、現職で立候補を表明している山出保市長（７８）と、同市議の山野之義氏（４８）＝４期目＝の２人の推薦を決めた。行政手腕の安定した山出市長を推す意見がある一方、独自候補擁立論も根強く「苦渋の決断」で収集を図った形だ。山野氏は離党し無所属として立候補する方針。
　山出市長は９月議会で６選を目指し出馬表明し、今月初旬、同支部幹部らと面会。推薦を要請していた。
　一方、多選高齢批判や、政党の役割として市民に選択肢を示すべきだとの意見から、若手市議らを中心に独自候補擁立論が浮上。馳浩衆院議員や下沢佳充県議ら３氏の名前が挙がったが立ち消えに。
　この過程で同市議の山野氏と安居知世氏（２期）が意欲を示し、再び一本化を巡って混乱。一任された同支部小委員会が、キャリア重視で山野氏に決めた。座長の下沢県議は統一地方選や衆院選が控えていることにも触れ「党の論理として２人推薦はやむを得ない。最善の選択をした」と話した。
　市長選を巡ってはほかに、共産党金沢地区委員会などでつくる「市民本位の金沢市政を作る会」が候補者擁立を検討。民主党は山出氏を支持する方向で意見をまとめる予定

( 2010-10-17 )

■ 金沢市立安江金箔工芸館が移転オープン

金沢市立安江金箔工芸館（TEL 076-251-8950）が10月5日、金沢市北安江から東山に移転オープンした。現在、記念特別展「職人のわざ　金箔の美」が開催されており、続々と見学者が訪れている。（金沢経済新聞）

　同館は鉄筋コンクリート造4階建てで、延べ床面積は約1,400平方メートル。金沢と金箔（きんぱく）との歴史、製造工程を紹介し、子どもたちに楽しみながら知識を得てもらう「おもしろ箔物館」も備えた常設展示室、企画展示室、研修室などがある。仏壇生産の減少に伴って需要が減っている金箔を見直し、日常生活でも取り入れてもらいたいと、工芸作品を展示する多目的展示ホールを新設した。

　同館の銘版、外壁の館名と目地（めじ）、3階の庇（ひさし）部分の金箔軒（のき）天井、装飾用に天井に設置したパラボラアンテナはそれぞれ金箔仕上げで、国内生産の99％を占める金沢の高い製箔技術をアピールしている。総工費は約5億3,700万円をかけた。

　移転開館記念特別展「職人のわざ　金箔の美」では、江戸時代に京都市街と郊外の名所旧跡、四季の行事などを描いた「洛中洛外図屏風（びょうぶ）」、1856年制作の能装束、「かぐや姫」をテーマにしたガラスの飾●（かざりばこ）など26点を並べ、来場者が1点、1点を見て回っている。

　開館時間は9時30分〜17時（入館は16時30分まで）。入館料は、一般＝300円、65歳以上＝200円、高校生以下無料。

( 2010-10-17 )

■ ストーカー：被告に有罪判決

ビデオカメラで女性を撮影したなどとしてストーカー規制法違反罪に問われた、金沢市岩出町、元同市職員、中島護被告（４９）の判決が４日、金沢地裁であった。入子光臣裁判官は懲役４月、執行猶予３年（求刑懲役４月）を言い渡した。
　判決によると、中島被告は５〜６月、好意を寄せる女性を待ち伏せし、ビデオカメラで撮影するなどしてつきまとった。
　入子裁判官は「住民基本台帳で検索し確認し、住居を見に行った」と指摘。被害弁償金２００万円が支払われていることなどを挙げ「社会での更生の機会を与える」とした

( 2010-10-11 )

■ 金沢市立安江金箔工芸館：オープン　加賀百万石の息吹伝える

加賀百万石の息吹を伝える伝統工芸の金箔（きんぱく）「金沢箔」の歴史や製造工程を紹介する金沢市立安江金箔工芸館（同市東山１）が５日、開館した。入場無料のこの日は、大勢の市民や観光客でにぎわった。
　同市北安江にあった同館を移転。装いを新たにした同館は、２階の展示室で箔打ち機などの製造道具や美術工芸品を展示。入室した瞬間、センサーが作動して照明が消え真っ暗に。左手には表面に金箔を張ったスクリーン（縦９０センチ、横９０センチ）があり、仕上げの工程として薄く伸びた金箔が映し出される。ゆらゆら波打つまばゆい光で、幻想の世界に包み込む仕掛けだ。
　午前９時半〜午後５時。入館料は一般３００円、６５歳以上２００円、高校生以下無料。問い合わせは同館（０７６・２５１・８９５０）。

( 2010-10-11 )

■ 金沢競馬：赤字、施設の現状視察−−経営評価委員会

赤字の金沢競馬（金沢市八田町）の運営状況を検証する「経営評価委員会」が６日、現地を訪れ、委員らが人出や老朽化の進む施設の現状を視察した。
　金沢競馬は県営が１９４８年、市営が５４年にスタート。ピーク時の７５年には年間入場者数１２０万人とにぎわったが、レジャーの多様化や地方競馬のファン離れなどで入場者数が減少し、慢性的な赤字に。０７年３月に経営改善計画を策定し、３カ年での黒字化を目指してきた。
　ネットでの馬券購入の拡充や経費削減などで０７、０８年度は黒字だったものの、０９年度には再び赤字に転落。今年度上半期も猛暑などで客足が伸びず、県営分は約３０００万円の赤字となっている。
　有識者らで構成する同委はこの日、レースがなく場外発売のみの競馬場の入場者の様子や、きゅう舎、スタンドなどを見学。今後は年内にあと３回ほど会合を開き、３カ年計画や今年度上半期の実績などを検証し、運営のあり方について県と市に提言する方針

( 2010-10-11 )

■ 金沢の放火未遂　「燃やす気なかった」　被告、改めて否認

金沢市内のアパートで今年１月、布団に火をつけたとして、現住建造物等放火未遂罪に問われた住所不定、無職、奥出洋平被告（２７）の２日目の裁判員裁判が６日、金沢地裁（神坂尚裁判長）で開かれ、被告人質問があった。奥出被告は「建物を燃やす気はなかった」と改めて否認した。
　被告人質問では裁判員２人が質問。思い通りに行動してくれない母親が憎く、火をつければ思い通りになると思った、との奥出被告の主張に、左から２番目の男性裁判員は「なぜ憎いのですか」と質問。奥出被告は「自分の気持ちを分かっていると思っていたのに分かっていなかった。今はそこまで憎いと思っていない」と答えた。
　さらに補充裁判員からの質問で「怒りの気持ちを持っている状態で、カーテンに火をつけないよう気を付けたり、周りの人が火を消してくれるという考えがあったのか」と尋ねられ、「ありました」と話した

( 2010-10-11 )

■ 脅迫：学校に電話　容疑で男を逮捕

金沢市の小学校に脅迫電話をかけたとして、金沢中署は、金沢市もりの里２、無職、山岸豊容疑者（４６）を脅迫容疑で逮捕した。
　容疑は、４日午前９時ごろと５日午後１時４０分ごろ、携帯電話や公衆電話で市内の公立小学校に電話。応対した男性校長（５６）に、児童らに危害を加えると脅した、とされる。
　児童らにけがはなかった。同署によると、山岸容疑者は先月、会社の職を失い「ストレスから電話した」と供述している。
　校長によると、電話では「押しかける」と脅された。無言電話も数回あり、児童には「クマが多数出没しているから」と説明して４日から集団登下校に。６日昼休みは、校庭に出ないよう指導した

( 2010-10-11 )

■ 金沢の放火未遂　被告に実刑判決

現住建造物等放火未遂罪に問われた住所不定、無職、奥出洋平被告（２７）の裁判員裁判の判決が８日、金沢地裁であり、神坂尚裁判長は「責任を感じておらず、反省は不十分」と、懲役２年８月（求刑同５年）を言い渡した。
　判決によると、奥出被告は１月１１日、当時母親と同居していた金沢市内のアパートで、布団に灯油をまいてライターで火をつけた。
　弁護側の「母親らの目の前で火をつけ、迅速に消火できた。建物を燃やす危険性はなかった」という主張に対し、神坂裁判長は「混乱した状況で、適切な消火活動は期待できない」と退けた。
　判決後、裁判員を務めた２人が記者会見。自営業の男性（６６）は弁護側が冒頭陳述や弁論の際に大きなボードを使って説明したことに「とても分かりやすかった」と評価。羽咋市の会社員男性（５８）は被告に「これからの生き方を見つめてもらいたい」と話していた

( 2010-10-11 )

■ 交通事故：ミニバイク転倒、２１歳男性が死亡

	２４日午後９時ごろ、金沢市高尾１の県道で、同市末町、金沢学院大３年、山根誠さん（２１）運転のミニバイクが道路左側の縁石に衝突し転倒。山根さんは頭を強く打って間もなく死亡した。　金沢中署の調べによると、現場は見通しのよい直線道路
	( 2010-10-03 )

■ 金沢市：職員不祥事対策、市長に提言渡す

ストーカー行為や児童買春など金沢市の職員や教員による不祥事が相次いでいる問題で、市が設置した不祥事防止対策検討会（会長、鴨野幸雄・金沢大名誉教授）が３０日、提言をまとめ、山出保市長に渡した。市は今後、提言に基づき対策の実践へ向けた行動計画を策定する。
　検討会は学者や弁護士など外部識者を含む８人で構成。提言では、市職員としての自覚と誇りを高める仕組みづくり▽職員同士の日常のコミュニケーションの重要性▽５、６人の小グループのリーダーの機能強化−−などを挙げている。鴨野会長は「４５万の市民に対し影響を与えていることが感じられるシステムを」と話した。
　山出市長は「市長として改めておわびしたい。早速実践し、公務員の役割や責任に立ち返って一つ一つ丁寧に対処したい」と話した

( 2010-10-03 )

■ ビデオ別人無罪：無罪確定の男性に刑事補償を決定

窃盗罪に問われたものの「防犯ビデオの男は別人」として無罪が確定した男性（６２）＝金沢市＝が請求した刑事補償について、金沢地裁は全額交付を決定した。男性の代理人が３０日、明らかにした。決定は１３日付。検察側の即時抗告はなく、１８日に確定。男性は「一つの区切りがついた。今後も静かに生活したい」と話しているという。
　刑事補償法では、無罪の場合、逮捕・拘置された日数に応じ国に補償請求できる。１日当たり１０００〜１万２５００円の範囲で決まるが、請求額は明らかにしていない。代理人によると、男性は逮捕から釈放までの１６７日間（昨年１０月２８日〜４月１２日）について請求。上限額が支払われれば、約２００万円になる

( 2010-10-03 )

■ わいせつ行為：教諭を略式起訴

	金沢区検は１日、金沢市内の中学生の女子生徒に現金を渡し、わいせつ行為をしたとして、同市立小学校教諭、東秀夫容疑者（５８）＝同市大場町＝を児童買春・児童ポルノ法違反罪で略式起訴した。金沢簡裁は同日、東被告に罰金８０万円の略式命令。即日納付された。
	( 2010-10-03 )

■ クマ：襲われ、６５歳男性けが−金沢・犀川緑地

２日午前９時ごろ、金沢市大桑町の犀川緑地に突然クマが現れ、ジョギング中の市内の自営業の男性（６５）が頭や腕をかみつかれた。男性は側頭部に１５センチ、みけん部に８センチの裂傷を負うなどしたが、意識はあり命に別条はない。金沢中署によると、クマはその後犀川の上流方向に逃走。目撃者の話では体長は１５０センチほどだった。
　犀川緑地は休日、ジョギングや散歩で利用者が多い。周辺は市立城南中学やわかば保育園などに近い住宅街。同署などが住民に自宅外に出ないよう呼びかけた

( 2010-10-03 )

■ 懲戒免職：飲酒運転容疑の消防士を処分−七尾鹿島広域組合

七尾鹿島広域圏事務組合消防本部は２４日、県消防学校（金沢市）に入校中に道交法違反（酒気帯び運転）容疑で書類送検された男性消防士（２２）を懲戒免職処分とした。
　県警高速隊の調べによると、消防職員ら十数人でバーベキューをしていたらしく、他の消防職員２人も同法違反（酒気帯び運転教唆）容疑で書類送検された。
　同本部は、同日付で、バーベキューに参加した別の２人を減給などの処分とした。同本部の山口文男消防長は「弁解の余地は全くなく、誠に申し訳ありません。消防職員として公務員倫理や服務規律の確保を徹底したい」とコメントした

( 2010-09-26 )

■ 金沢市長選　３人に候補絞る　山出氏も選択肢−自民県連支部

任期満了に伴う金沢市長選（１１月２１日告示、同２８日投開票）に向け、自民県連金沢支部は２４日、小委員会を開き、独自候補を立てる場合の候補者を３人に絞り込んだ。ただ、既に６選を目指して出馬表明している現職の山出保市長も「選択肢の一つ」とし、最終決定は保留している。
　座長の下沢佳充県議によると、小委員会では「失政はない」とする現職容認派と、多選批判から「市民に選択肢を示すべき」とする独自候補擁立派に別れた。今月下旬になって「節目も近づいている」とし、擁立する場合の候補を▽馳浩衆院議員▽下沢県議▽同市出身の若手官僚−−に決めたという。
　一方、山出市長にも「公式に話を聞いていない」とし、３０日にも懇談する予定。その上で役員会を開いて対応を協議し、「遅くとも１０月半ばには決めたい」としている。
　市長選を巡っては、山出市長が９月市議会で出馬を表明。共産党、若手市議らも候補擁立を検討している

( 2010-09-26 )

■ ストーカー：元金沢市職員に懲役４月を求刑

ビデオカメラで女性を撮影したとして、ストーカー規制法違反の罪に問われた、金沢市岩出町、元同市職員、中島護被告（４９）＝２日付で懲戒免職＝の論告求刑が２４日、金沢地裁（入子光臣裁判官）であった。検察側は懲役４月を求め、結審した。
　起訴状によると、今年５〜６月、女性（３１）を待ち伏せしビデオカメラで撮影した、などとされる。
　弁護側は被害弁償金２００万円などを支払っているなどとして「真摯（しんし）に反省している」と執行猶予付きの判決を求めた。中島被告は「公務員の立場で市民に迷惑をかけた。二度としない」と述べた

( 2010-09-26 )

■ 後期高齢者医療制度：廃止訴えデモ行進　横断幕や旗掲げ１００人

後期高齢者医療制度に反対する市民約１００人が１５日、制度廃止を訴え金沢市をデモ行進した。敬老の日を前に県社会保障推進協議会や年金者組合県本部が主催。金沢市広坂２の中央公園から同市武蔵町周辺まで、横断幕や旗を掲げ「高齢者を差別するな」と声を上げて行進した。
　同制度は７５歳以上を対象とし、医療費の増加によって保険料も高くなる点などが課題とされ、民主党が「高齢者医療制度改革会議」を設置し検討中。しかし、県社保協の寺越博之事務局長は「中間のとりまとめ案を見ても、そのまま引き継いでいる点が多い」と指摘した

( 2010-09-17 )